男性の不妊治療、検査や治療法の種類など

isya

現在でも多くの人々が不妊で悩んでおり、その原因は不明とされる場合も多くみられます。

しかし、こういった原因不明の不妊の場合にも、なにかしらの原因が隠されているものです。

長年に渡って妊娠できないといった場合には、精子や卵子の質の低下が原因となっているケースも少なくありません。

どちらにせよ、まず、検査を受け原因を探り、治療を行なってみるにこしたことはありません。

男性の不妊治療、その検査や治療法とはいったいどのようなものがあり、どのようにして行なわれるのでしょうか。

★男性の不妊治療「検査」について

男性の不妊の検査では、まず、問診・視診・触診を行ない、次に精液検査や血液検査、超音波検査(エコー)などをおこなっていきます。

必要と思われる場合はMRI検査などといった詳細な検査を行なうなどして、生殖機能をあらゆる視点から検査を行なっていき、的確な診断をしていきます。

必ず最初に行なう気になる検査は、なんといっても精液検査です。

精液検査では、精液量・精子濃度・精子正常形態率(奇形率)などを調べていきます。

精子を採取する際は、それまでの禁欲期間などによって数値に変化があらわれてしまうので、あくまでも医師の指示に従わなければなりません。
採取した精子は、採取して2時間以内のものでなくてはならず、十分に液化させて調べていきます。

また、この検査は通常、1ヶ月~3ヶ月の間に最低2回行われ、WHO基準をもとに、総合的に診断されることになります。

WHOとはWorld Health Organizationの略で世界保健機関といい、人間の健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として設立された国際連合の専門機関です。
ちなみに、WHOの精液検査の基準は、精液量(1.5ml)、ph値(7.2以上)、精子濃度(1ml中に1500個以上)、総精子数(3900万個以上)、精子運動率(32%以上)、精子正常形態率(15%以上)、精子生存率(58%以上)、白血球数(1ml中に100万個以下)となっています。

このような様々な検査によって、精子の異常や通路障害、性交障害などの不妊の原因を見つけ出していきます。

★男性の不妊治療「治療法や費用」について

また、男性の不妊治療の基本的な考え方として、精液所見で精子数が少なければ少ないほど、高度な治療が必要になってくるとされています。

精子数が正常な場合はタイミング法などを、精子数が少ない・運動率が悪い・奇形が多い場合は人工授精や顕微受精などを、精子数がかなり少ない場合はホルモン療法などを、精子がいない・無精子症の場合は精路再建術やTESEなどを検討していき、原因に応じて、薬物療法や手術などの処置もとっていきます。
タイミング法とは、女性の排卵日を的確に調べ、その排卵のタイミングに合わせて性交を行ない受精の確率を高めるものであり、人工授精とは精液をパートナーの子宮内に注入し受精させることを目的とするもので、顕微授精とは体外受精とよく似たもので、体外にだした精子を顕微鏡をみながらピペットを使って体外にだした卵子の中に直接精子を注入し受精させるといったものになります。

また、ホルモン療法とは、ホルモン剤を用いて体内のホルモンバランスを調整し、より妊娠しやすい体に近づけるといった治療法であり、精路再建術とは閉塞性無精子症に対しておこなわれる治療で無事開通すれば繰り返し自然妊娠が期待できるようになりますが、これには様々な条件がかかってきます。
性病が不妊の原因となっている場合もあり、その際は、抗生物質などの薬餌療法の処置をとるなどしていきます。

また無精子症などの場合は、外科手術を行なうなどの処置がとられます。
男性不妊の原因によって様々な治療法があり、その原因もひとそれぞれ複雑で細かな違いが見られる為、その人その人に合った治療法を取っていくことになります。

少しでも、症状を軽くする、悪化を防ぐためにも日常でも様々な注意が必要とされます。

精子に影響を与える可能性のあるものは避けるようにし、下半身に熱がこもらないようきをつけたり、喫煙や飲酒をさけたりといったことに気を配るようにします。
またミトコンドリアには精巣機能を活性化させる働きがあるため、そこに注目し、ミトコンドリアが活性化されるといわれる早寝早起き・バランスのとれた食事、適度な運動・筋力トレーニングなどを心掛けていくようにします。

不妊治療には男性、女性ともに忍耐力と精神力を必要とされ、時間もかかるものですが、できるだけ早いうちに検査に行くことによって状態が悪化することを防ぎ、治療の選択の幅も広がり、成功率をあげることにも繋がります。
不妊治療は男性であれ、女性であれ、一人の努力だけで成功するものではありません。

互いに思いやりあいながら、ともに不妊治療と向き合い、納得いくまで主治医と自分の症状や現状、原因等を綿密に話し合いながら治療を進めていくことが大切です。

また、不妊の原因の裏に大きな病気が隠されている場合もありますので早めの診察が大事です。